産科 Obstetrics

帝王切開

帝王切開

帝王切開には、予定日を前もって決めて行う予定帝王切開と、お産の経過中、母体や胎児の命にかかわる事態が起きたり、あるいはなんらかの障害が起こることが予想される場合に早急に母児二つの生命を救うための手段として行われる緊急帝王切開があります。

当院では常に医師が2人常勤しており、緊急手術を迅速かつ安全におこないます。さらに、出生時のあかちゃんになんらかの危険がおこりうるときには、金沢医科大学病院 NICUおよび石川県立中央病院 NICU(未熟児センター)との緊急提携体制により早急な小児科医の応援や出生後の児の搬送が可能となっております。

また出生後も小児科医師による新生児診察があり、医療的な観察・ケアをしっかりおこないますのでご安心ください。

当院の考え方【 前回 帝王切開術でお産をされた方へ 】

当院では、前回帝王切開術を受けた方は、今回も帝王切開術でのお産となります。

前回 帝王切開を受けた方が、今回 経膣分娩でお産をおこなう場合、最も恐ろしい合併症は、子宮破裂です。子宮破裂の起こる確率は一般的には0.1%未満ですが、子宮に切開痕がある場合は7~8倍高くなります。一度切ったところはどうしても組織が弱くなりやすく、妊娠中大きく膨らんだ子宮に陣痛が加わると、そこから破裂しやすくなるのです。

子宮破裂が起こった場合、母体は大出血のため生命の危険にさらされる可能性があります。(死亡率1~2%)大量の輸血をしても出血が止まらなければ子宮摘出が必要になることもあります。
あかちゃんの死亡率は20~80%とさらに高く、たとえ生存しても重篤な後遺症(脳性まひ、精神遅延など)が高い確率で残るというデータもあります。

現代の産科医療技術では子宮破裂を正確に予測することは不可能ですので、当院では、これらの危険を伴う経膣分娩をあえておこなう必要はないと考えています。

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